南仏ルーション地方の力強くエレガントな赤ワインを語る上で欠かせないブドウ品種、「ムールヴェードル(Mourvèdre)」。今回は、その歴史的な背景から栽培の特徴、仕上がるワインの魅力まで詳しく解説。
ラヴィデシャトーでは「そのまんま」マタロウというワインがありますが、赤い果実の旨味を感じるクオリティ高いワインです。 筆者の大好物でもあります。

■マタロウ BOXなし 9,900円(税込)
■マタロウ ギフトBOX付き:10,340円(税込)
【テクニカルデータ】
・ワイン名:MATAROU (マタロウ)
・ドメーヌ:Domaine Singla (ドメーヌ・シングラ)
・産地:フランス / ルーション(A.O.P. Côtes du Roussillon Villages)
・品種:ムールヴェードル 80%、シラー 20% ・栽培:認証オーガニック(BIO)
・醸造:手摘み収穫。マセラシオン25日間。ナダリエ製フレンチオーク樽
にて15ヶ月熟成。
・アルコール度数:15.5%
・容量:750ml
このワインの特徴:モレロチェリー・リコリス・ガリーグのハーブ・樽由来の香ばしいグリル香が複雑に溶け合う。ベルベットのようなタンニン、圧倒的なボリュームと凛とした酸、リッチで長い余韻。
ペアリング鴨のコンフィ・ロースト・ジビエ・チキンレバーのパテ・スモークチェダー/ゴーダなどの燻製チーズ、中華では濃厚スープのフカヒレなどに。
1. ムールヴェードルの由来と歴史
ムールヴェードルの原産地はスペインと言われています。スペインでは「マタロ(Mataró)」や「モナストレル(Monastrell)」と呼ばれており、中世にカタルーニャ地方からピレネー山脈を越えてフランス・ルーション地方へと伝わりました。
ルーション地方は歴史的・地理的にカタルーニャ文化圏と非常に深い繋がりがあり、この土地のテロワールに急速に適応していきました。
2. 栽培の特徴とルーションのテロワール
ムールヴェードルは「極めて気まぐれで、育てるのが難しい」と言われる品種です。
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豊富な日照と暖かさが必要:芽吹きも成熟も非常に遅い晩熟な品種のため、秋口までしっかりと太陽の光と暑さが続く地域でしか完熟しません。
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「海が見える場所を好む」:水分ストレスに弱く、適度な湿度や風を求めるため、地中海からの潮風(海風)が届く斜面などが最適な栽培地とされています。
ルーション地方の強烈な太陽光線、ピレネーの石や赤土といったミネラル豊富な土壌、そして地中海から吹き付ける風は、ムールヴェードルが完璧に完熟するための最高の条件を備えています。
3. ムールヴェードルから作られるワインの特徴
十分に完熟したムールヴェードルからは、非常に骨格のしっかりとした高品質なワインが生まれます。
独特のアロマと味わい
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香り:ブラックベリーやプラムなどの黒系果実の香りに加え、野性的なニュアンス(ジビエ、レザー、スパイス、ハーブなど)が複雑に絡み合います。
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味わい:豊かで力強いタンニン(渋み)と高い酸味を持ち、非常に高い熟成ポテンシャルを秘めています。熟成を経ることで角が取れ、エレガントで深みのある官能的な味わいへと変化します。