ルーション「Roussillon]について
スペインとの国境フランス南部で「現在のピレネー・ゾリアンタル」になる。
中心地はペルミニャン、ピレーネ山脈の東端。ルーションは景観的に3つ分けることができる。第一は「アスプル」、アルベール山地のふもとでもありベルメイユ海岸やアグレイの乾燥した丘陵、台地がある地域で果樹園、ブドウ園になっている。この地方のぶどう酒はこくのある上質のワイン産地としてしられる。第2は、ルガティと呼ばれる灌漑地域で、促成栽培の野菜や果実の産地であり、果実は桃やリンゴ、ナシなどである。第三はサランクと呼ばれる砂地と海岸の沖積平野で、ここも上質のぶどうの産地。今日では、観光地としても発展している。ペルミニャン周辺の海岸は早くから開けた場所でもあるが、サン・シプリヤンでは新しいレジャー港と構想宿泊施設が建設され、アルジェス海岸の「ヨーロッパ・キャンピングセンターには毎夏20万人以上が訪れる。
数々のルーションヴィラージのワインが既に日本バイヤーが既に買い付けている中で、なぜ今まで「エール・シングラ」のワインがみつからなかったか、わかりました。
一般のバイヤーは第一のベルメイユ海岸やアグレイの乾燥した丘陵のワイナリーに出向きますが、第三まで足を運ばないからでしょう。実は、このサランクにも「ルーションヴィラージの格付けになるワイン生産業者がいたのです。それが「エール・シングラファミリー」1700年~ワイン生産をはじめ、伝統製法を引き継ぎながら、時代に合わせて進化を続けてきたのです。その8代目が、トゥーレル・ジャポンが2023年に出会った「ローラン・シングラ氏」。彼の瞳には冒険精神とぶどうへの情熱、そして見知らぬ私たちを「日本での橋渡し」と確信する、チャレンジ精神があふれていました。